複数の型のインフル予防接種は駄目か

インフルエンザの予防接種により、抗体が形成されるまでに約3週間~4週間かかるとされ、1週間~4週間の間隔で2回行うと効果的とされています。
1回の接種によるインフルエンザウイルスに対する予防効果を持つ抗体が形成される確率は64%とされ、2回の接種による抗体形成の確率は94%とされています。
インフルエンザウイルスは、1日に100万回以上の増殖をする為、遺伝子情報の複製ミスである小変異を繰り返しながら、数年単位で流行します。
稀に、数十年単位で大変異と呼ばれる不連続抗原変異を引き起こし、ウイルスの遺伝子の92%が変異すると免疫が役に立たなくなり、大流行のリスクが高まります。
インフルエンザウイルスの流行株は、大正7年にヨーロッパで猛威をふるったスペイン風邪から昭和32年のアジア風邪を経て、現在では昭和43年に大流行した香港A型と昭和52年に大流行したソ連A型、B型が世界共通の流行株になっています。
その為、今年までの数年間の予防ワクチンは、ソ連A型H1N1亜型と季節性の香港A型H2N3とB型の3種類のウイルスに対応する3価ワクチンでしたが、2015年~2016年秋冬シーズンは従来のA型2種類とB型1種類にB型を1種類追加した4種類のウイルスに対応出来る4価ワクチンが用意されています。
同一シーズンに抗原性の違う2種類のA型とB型のウイルスが複数流行する事が多く、A型H1N1亜型に罹患した後に季節性の香港A型H2N3に罹患するケースがあるので、厚生労働省は複数のウイルスに対応出来るワクチンを毎年用意しています。
インフルエンザワクチンは、大量生産する為には時間がかかるので、厚生労働省は半年以上前に流行すると予想されるワクチン株を選定し準備する為にいるので、実際の流行ウイルスとワクチンの遺伝子に大きな違いが生じるケースもあります。

流行のインフルエンザの型は判断できるのか

インフルエンザは、インフルエンザウイルスとよばれるウイルスへの感染が原因となって、高い熱、関節や筋肉の痛み、のどの腫れといった症状をもたらす病気で、一般にはかぜと誤解されることもありますが、原因となっている病原性微生物が違う上に、症状の重大さからみても別物であるといえます。
インフルエンザウイルスのなかまは、トリやブタといった動物にも感染するものですが、ヒトに感染するものについては、A型、B型、C型という3つのタイプに大きく分類されており、世界的な大流行をひきおこすのは、A型またはB型であって、C型のほうは季節に関係なく子どもなどが感染して発症しやすいウイルスとなっています。
また、3つのタイプのなかをさらに細分類して、亜種とよばれるタイプも設けられていて、たとえばAソ連型(H1N1)、A香港型(H3N2)などは、過去に爆発的な大流行を引き起こしたウイルスとして、よく知られているところです。
こうしたインフルエンザウイルスの型については、ウイルスの表面抗原とよばれるタンパク質の組成の違いなどから導き出されるものとなっており、患者から血液を採取して検査することによって特定が可能です。
ただし、ウイルスの感染が拡大してインフルエンザが流行する前の時期に製造されなければならないワクチンについては、当然ながらウイルスの型を特定しようがありません。
それではどうするのかといえば、過去の流行の状況や、流行前に一般人の免疫の状況を確認した上で、これから流行しそうなウイルスの型を予測してワクチンを作成するのです。
1種類だけでは予測が外れる可能性もありますので、A型、B型いずれにも対応できるように、複数の種類を混ぜてつくるという工夫をしており、現在のところおおむね効果を発揮しています。

鳥インフルエンザが危険な理由

インフルエンザは毎年冬になると世の中に蔓延してしまいます。
その恐ろしさは誰もが懸念するものであり、予防接種を行ったり、様々な予防グッズを利用して対策を立てるというのが当然のように行われるようになっているのが現状です。
そういった世の中であるにもかかわらず、ことさらのようにニュースなどでも大問題として取り上げられるのが鳥インフルエンザです。
ヒトインフルエンザとは異なり、鳥と鳥の間で感染するものであり、以前から養鶏場などではしばしば大量感染が起こって問題視されてきました。
しかし、人への感染力や病原性が低いことや、人に感染しても、人から人への感染が確認されていないことから、人への被害についてはあまり問題視されてこなかったのです。
しかし、これが注目されるようになったのは新型インフルエンザが登場したからでした。
インフルエンザウイルスは変異を起こしやすく、人から人へ感染する能力をもつウイルスが登場しうるということが豚インフルエンザという実例を持って示されてしまったのです。
また、高病原性の鳥インフルエンザも確認されるようになったことから、そういったウイルスが人から人へ感染する能力を獲得すると新たなウイルスが蔓延してしまうリスクが高いと懸念されるようになったのです。
また、鳥は羽を持っていて飛ぶことができるというのがさらに恐ろしい点です。
日本でそういったウイルスが発生したとして、渡り鳥が感染してしまえば近隣国へ瞬く間にウイルスが広まっていくことになります。
その伝播のリスクを考えると、パンデミックを起こしてしまう可能性が高いと想定されることになるのです。
そういったリスクの高さから危険視されているのが鳥インフルエンザです。

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